砂川一家5人死傷事故、互いの車が速度を競い合った末の悲劇


北海道・砂川市で一家5人が死傷した事故の裁判で、札幌地裁は、危険運転致死傷罪の罪などに問われていた男性2人の被告に対して、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。

別々の車を運転していた2人に共謀が成立

判決では「互いに車のスピードを競いながら高速で走行していたことは明らか」として、危険運転の共謀が成立すると認定。実際に衝突事故を関わっていない被告側は、無罪を主張していましたが、裁判長は危険運転致死傷罪の共謀が成立を理由に無罪の主張を退けた。

この事故では、両被告が国道で赤信号を無視しながらお互いのスピードを競い合い、時速100キロ超で交差点に進入し、被告が運転する車が、一家5人が乗っていた軽ワゴン車に衝突しました。

後続を走行していた無罪を主張した被告の車が、路上に投げ出された長男を約1.5キロ引きずって逃走しました。軽ワゴン車に乗っていた他の4人のうち、3人が死亡し、1人が重傷を負いました。

異例の判決


被告である2人は別々の車を運転していたが、危険運転致死傷罪の共謀の成立が認定されることは、かなり異例の判決のようです。危険運転致死傷罪の共謀が認定されるのはどのようなケースで、これまでにも判例があるのでしょうか。

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過去の判例


過去には、重大な事故を起こした同乗者に危険運転致死傷罪の幇助を認定した判例があります。今回の判決も、その判例の延長線上にある判決ともとらえることができるようです。

この判例では、すでに飲酒によって酩酊状態の者が車を運転することを了承して同乗し、危険運転であることを黙認している状態で事故が起きた際、実際には運転をしていない同乗者にも危険運転致死傷罪の幇助の成立を認定しました。

まとめ

今回の判決を不服とし2人の被告がともに控訴をしたため、2016年12月現在も公判中の事案です。ただし、自分が運転をしていなくても危険運転致死傷罪に関わる罪に問われることがあるので、自分が運転する場合でなくても、悲惨な交通事故を引き起こさないよう注意が必要となります。